石橋を叩いて割る

今頃の時期は新入生がレポートの出し方を確認しにくる。その中に毎年のようにある種類の学生が存在する。こちらの出した情報を事細かにメモしてあるまではいいのだが、「ここはこれでいいですか。こっちはこうしたらいいですか。」と事細かに確認する。「それで一度やってみたら」と言うとそれで本当にいいのか念押しする。
どうも、最初から正解がほしい、失敗をしたくないということで、石橋を叩いて渡る慎重さはいいのがだ、失敗を恐れすぎて石橋を叩いて割ってしまいそうである。「正解でなくても、失敗ではない。これは正解でないということが判るだけだ」と言っても橋を渡ろうとはしない。正解が知りたいのはわかるが、もう数年後にはこれが正解と教えてもらえないことだってある。いつも言ってるのは「重要なのは正解ではない。正解にたどり着く方法を見つけることだ」。