新交通

1960年代の新交通システムといえばモノレールだった(と思う)。その当時に出版された未来の交通システムとか未来の都市について書かれた本を小学校の図書館でよく読んだが、未来の都市交通はモノレールのように都市の上空部分に専用軌道を敷設して移動するものが主流だった。小型小人数用の車両が住宅地を低速で走り、中心部や都市間では連結して高速で走るというシステムも描かれていた。
その後の新交通システムと言えば専用軌道をタイヤを履いた車両が走る形式。神戸でも、神戸新交通に2つの路線が運用されている。最近は、高架形式の専用軌道よりも、路面に線路を付設する LRT に軸足が移っている都市もあるようだ。
一時期よくお世話になった姫路モノレールは1974年に廃止した後、車両は手柄山公園駅の奥に保存(放置!?)され、軌道はその後の都市計画でじゃまになった部分だけが撤去された。将軍駅はいまだに建物内に軌道を残す。旧国鉄姫路駅西側の山陽電鉄との交差南西から手柄山駅間はほぼ軌道が残っているが、いまでは草に覆われつつあるオブジェと化している。