大きなメモ*1

文房具―知識と使いこなし”には、米国では机の上一面の大きなメモパッドがあって、そこにいろいろアイデアを書いたりして、不要になるとめくって捨てる。という話がある。わたしもこの大きなメモに憧れていた。
当学科が新建屋に引越しした際に、このメモを実現する機会を得た。 1800x900というサイズの会議机を個人用の机としているが、これを別の机とL型に設置し、角にCRTを置いた。机の長辺のこちらに私の席、あちらに来客用の椅子がある。 CRTなどを除いた有効面積は約A1サイズ。そこで、A1サイズの用紙をここに積んでメモパッドとした。
このメモパッドはすこぶる快適で、かかって来た電話のちょっとしたメモも、突然思い付いたアイデアも、尋ねて来た学生の用件も、なんでもかんでもちょこちょこと書き付けておける。また、卒業研究などで学生と打合せするときはこのメモパッドに書きながらディスカッションを行い、最後にA4サイズに畳んで「はい御土産」と学生に渡す。ネットワーク関係の打合せもこのメモに両方から書きながらアイデア交換できるので、とても便利・快適である。
さて、このメモ用紙。通常はA1サイズの紙などほとんど販売されていない。いろいろ探して現在使っているのは、 KOKUYO再生紙のプロッタ用紙(セ-PIR86)である。ちょっと黄色がかった色味であるが、万年筆・鉛筆・ボールペンとの相性もよくいまのところ不満はない。唯一の問題と言えば、定価で1枚あたり35円(100枚で3,500円)という値段を気にすると無駄に出来ない、という心理的な負担があることだろうか。